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ノアがプロレス界史上初となる“元日武道館”興行! 取締役が明かすビッグマッチの裏側「“恒例”が崩れて、奇跡的に…」

posted2021/08/16 11:00

 
ノアがプロレス界史上初となる“元日武道館”興行! 取締役が明かすビッグマッチの裏側「“恒例”が崩れて、奇跡的に…」<Number Web> photograph by AFLO

今年2月に開催された武道館大会にて、潮崎にシャイニングウィザードを見舞う武藤敬司

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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 プロレスリング・ノアが、かねてから予告していた「シン・大発表」が、8.15カルッツかわさき大会で、ついに明かされた。「ファンが史上最もハッピーになる」「金メダル級の発表」と煽られたその内容は、「2022年1月1日、日本武道館大会開催」だった。

「プロレス界で元日のビッグマッチなんて聞いたことがない」

 昨年1月、IT大手サイバーエージェント傘下に入って以来、斬新な企画を次々と打ち出し、いま最も元気なプロレス団体のひとつであるプロレスリング・ノア。今年2月12日には、じつに11年ぶりに“聖地”日本武道館大会を行ったが、今回はプロレス界史上初となる元日の武道館決戦を行うこととなった。

 新年のプロレスビッグマッチといえば、新日本プロレスの東京ドーム大会が完全に定着しているが、ノアは元日という最も特別な日に聖地・武道館に打って出る。

 この武道館元日興行が実現するまでの経緯をノア運営会社である株式会社サイバーファイトの武田有弘取締役はこう語る。

「もともと日本武道館のようなビッグアリーナは、興行会社として信用がないとなかなか押さえられないんですよ。ノアの場合、一度開催が途切れていたこともあって難しかったんですけど、今年2月12日には、H.I.P.さんというイベンターさん経由で武道館を押さえていただき、11年ぶりに開催することができたんです。

 その2.12武道館大会は、H.I.P.さんから『お客さんのマナーもよく、感染対策もちゃんとやっているいい大会だった』という評価をいただき、武道館の館長さんにも『久しぶりにノアさんをやってよかった』と言っていただいたんですね。

 それで『来年もよろしくお願いします』と2年連続の武道館大会開催をH.I.P.さんにお願いしてあったんです。そうしたらある時、『武田さん、来年はすごい日に武道館でできるかもしれない』という連絡が来て、『いつですか?』って聞いたら、『元日です』って言われたんです。プロレス界で元日のビッグマッチなんて聞いたことがなかったから、ちょっと迷ったんですけど。(ノアを運営する)サイバーファイトの高木(三四郎)社長にも相談したら、『やりましょう』ということだったので、正式に開催が決定したんです」

【次ページ】 新日本の1.4東京ドーム、WWEの春のレッスルマニアのように

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