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ノアがプロレス界史上初となる“元日武道館”興行! 取締役が明かすビッグマッチの裏側「“恒例”が崩れて、奇跡的に…」
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph byAFLO
posted2021/08/16 11:00
今年2月に開催された武道館大会にて、潮崎にシャイニングウィザードを見舞う武藤敬司
これで東京ドーム大会と近い日程で武道館大会があれば、両方見たいというファンがより多く集まるようになると思うんですよ。だから大会のクオリティは、東京ドームに負けないイベントにしなきゃいけないと思っていますけど、興行戦争という感覚はあまりありませんね」
お正月は「プロレスゴールデンウイーク」になるか?
毎年、春に開催されるWWEの年間最大のイベント「レッスルマニア」の開催地では、多くのインディー団体がその周辺日程で大小様々な興行を行い、世界中から訪れたプロレスファンが、連日プロレス興行の“ハシゴ”をすることで知られている。
今回、ノアの武道館元日興行が決定したことで、新日本の東京ドーム大会や、さまざまな団体の年末年始興行を観に日本全国、そして世界各国からプロレスファンが東京に集まる。そんな日本版「レッスルマニア ・ウイーク」のようなことが、起こるようになるかもしれない。日本のお正月が「プロレスゴールデンウイーク」となる可能性があるということだ。
「日本武道館だけでなく、ゆくゆくは東京ドーム大会もやりたいし、来年以降、これまでやれていない大会場にも積極的に進出していきたいんですよ。たとえば関西だったら大阪城ホールでもやってみたいし、ノアは北海道でのビッグマッチも長らく行えていないので、札幌大会なんかもやりたいですしね。
そのためには、まず元日の日本武道館大会を大成功させなきゃいけませんから。選手、スタッフが一丸となって、来年1月1日に向けて盛り上げていきたいですね。ノアの下半期のビッグマッチは、すべて1.1武道館へつながる意味ある大会になると思います」
初の試みとなる元日のビッグマッチ、1.1武道館大会は、ノアのみならず、プロレス界全体に大きな刺激を与えることになりそうだ。