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《女子ゴルフ》畑岡奈紗の“安定して強い”理由は? 東京五輪はプロ前からの夢、松山英樹との練習ラウンドで発見も
posted2021/08/02 17:02
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Shizuka Minami
東京五輪のゴルフ競技の代表選手は、ここ約2年間の成績で決定。「2枠」の女子代表に選ばれた畑岡奈紗は、一度も日本の代表候補から外れることがなかった。つまり、ここ約2年間、良い結果を出し続けたということだ。
畑岡が主戦場とする米女子ツアーの試合でラウンドレポーターを務め、自身も初代世界アマチュアランク1位の経歴を持つ片平光紀は断言する。
「金メダルの可能性は十分あります」
畑岡を米ツアーデビュー当時から間近で見てきた片岡は、「同じミスを滅多にしない」ことに感心する。
「畑岡選手にとって、一番許せないのが、同じミスを繰り返すことだそうです。ミスをしたら、必ず翌日に修正してきますから。そのくらいストイックにゴルフに向き合っています。もちろん、合わないホールはあるでしょうし、連日、同じホールでボギーを叩くことはあります。しかし、2日連続で同じホールでボギーだったとしても、昨日は右のラフ、今日は左のバンカーみたいにミスの内容が違います。同じホールで同じミスをしたのはいつだったかな……思い出せないです」
どんな時も練習を投げ出さない
修正力があるのは、練習量によって地力が培われている証。エースキャディを務めているグレッグ・ジョンストン氏も「奈紗はどんなに疲れてても練習を投げ出したことがない」と語るように、畑岡はひたすらコツコツ練習し続ける。
試合前は綿密なデータ収集にも余念がない。各ホールの特徴、練習日で試したクラブなどをヤーデージブックに書き込むだけではなく、過去のヤーデージーブックも持参し、良かったショットや失敗したショットなど見返して、入念に準備する。