競馬PRESSBACK NUMBER
自己最速“年間100勝”到達のルメールが上半期をプレイバック! グランアレグリアは「あんな手応えでも伸びるんだ!?」
posted2021/07/09 06:00
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Sankei Shinbun
7月4日、函館競馬場のメインレース・巴賞を勝ったのはサトノエルドール(美浦・国枝栄厩舎)。2番人気の5歳牡馬を勝利に導いたのはクリストフ・ルメール騎手。この勝利が今年の100勝目となるゴールだった。
自身の持つ年間最多勝記録達成時を上回るペースでの勝ち鞍量産ぶりだが、もちろん数だけでなく、その内容も超一流だ。この春だけでもGIを4勝、2着も3回もある。
今回は本人にこの春を振り返っていただこう。
「サトノレイナスは素質でここまで走れている」
GI戦線の幕開けとなるフェブラリーS。1番人気のカフェファラオ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)に騎乗すると、ここをいきなりの勝利で飾った。同馬とのコンビでは続くかしわ記念(船橋競馬場)で5着に敗れてしまうのだが、パートナーは言う。
「まだ4歳でこれからの馬です。むしろ今の時点でよくフェブラリーSを勝ちました。これから楽しみな事に変わりはありません」
この春の3歳クラシック路線でコンビを組んだ馬達にも同じようなセリフを述べる。
桜花賞ではサトノレイナス(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)に騎乗してソダシを追い込むも2着。同馬とは勇躍ダービーに挑んだが5着に敗れた。そして、サトノレイナスのいなくなった牝馬路線・オークスではアカイトリノムスメ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)とタッグを組んだ。ここも善戦したが、ユーバーレーベンの2着に惜敗。この2頭の国枝厩舎勢については次のように語った。