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藤井聡太二冠と豊島将之竜王の“最大12局”Wタイトル戦が開幕… 谷川浩司九段が語った「昔と今の違い」とは【ぴよりんアイスも話題】 

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photograph by日本将棋連盟

posted2021/06/30 06:00

藤井聡太二冠と豊島将之竜王の“最大12局”Wタイトル戦が開幕… 谷川浩司九段が語った「昔と今の違い」とは【ぴよりんアイスも話題】<Number Web> photograph by 日本将棋連盟

藤井聡太二冠と豊島将之竜王の対局に注目が集まる(別日撮影)

 将棋の「お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負」第1局が29日、愛知県名古屋市で開幕した。藤井聡太王位・棋聖(以下二冠)が豊島将之竜王・叡王を挑戦者に迎え撃つ対局は、豊島竜王が48手目を封じ手として1日目を終えた。30日の午前に2日目の対局が再開される。

 ともに愛知県出身である藤井二冠と豊島竜王は和服に身を包み、厳粛なムード漂う「名古屋能楽堂」で戦いの火ぶたが切られた。振り駒の結果、先手に決まった藤井二冠の初手▲2六歩から、戦型は相掛かりに。43手目以降はそれぞれ1筋と9筋の端攻めを受けず、2日目の激しい攻め合いが予期される展開となった。

 その一方で藤井二冠は午後のおやつに「ぴよりんアイス」というヒヨコ型のスイーツを注文。あまりの可愛さに公式サイトにアクセスが集中し、サーバーがダウンするという“珍事”も起きた。

「作戦選択から難しいかもしれません」

 藤井二冠は26日、第6期叡王戦の挑戦者決定戦で斎藤慎太郎八段に勝利し、叡王位も保持する豊島竜王への挑戦権を獲得した。王位戦と叡王戦のダブルタイトル戦となり、なおかつ豊島竜王の6勝1敗という成績も含めて大きな注目が集まっているが、興味深い発言をしたのが谷川浩司九段だ。

 28日、ジュンク堂書店池袋本店にて開催された自身の著書『藤井聡太論 将棋の未来』オンラインイベントで、大川慎太郎氏とともに現在の将棋界について語り合った。その中で通算タイトル27期の実績を持つ谷川九段は、豊島竜王と藤井二冠のダブルタイトル戦についての質問を受け、自らの経験をこのように話した。

「ダブルタイトル戦は将棋界の流れとして、1つが1日制、もう1つが2日制となるんです。羽生(善治)さんや郷田(真隆)さんともダブルタイトル戦を戦いました。昔と今でかなり違うかと思いますが……作戦選択から難しいというのはあるかもしれません。七番勝負だけでもなかなか、先手・後手でそれぞれ3局ずつ作戦を準備しなければならないので、それが増えるわけですから大変でしょうね」

 王位戦と叡王戦の結果次第では最大12局の対戦となる2人。果たして豊島竜王と藤井二冠が各局でどんな作戦を披露するかにも刮目したい。

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