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【9秒95日本新】「誰かにムリでしょと言われても」山縣亮太、サニブラウン、桐生祥秀、小池祐貴… 100m9秒台カルテットの“スゴいメンタル”なエピソード
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKiichi Matsumoto
posted2021/06/07 11:02
9秒95の日本新をマークした山縣亮太
<名言2>
9秒8台を目指してやっていく。東京五輪の決勝に残ることを考えると、このタイムは必要。
(桐生祥秀/Number977号 2019年4月25日発売)
◇解説◇
2017年9月、桐生は日本人史上初となる100m走9秒台スプリンターとなり、東京五輪の主役候補として注目度がさらに上がった。
多忙さゆえに2018年シーズンはやや低調に終わったものの、その翌年には「目標タイムは変わらないです。感覚的には近づいていると思うし、誰かにムリでしょと言われても、僕の目標は僕が決める」と語っていた。
東京五輪は本来の2020年から1年延期となったが、桐生は気持ちをリセットして夢の9秒8台を叩き出せるだろうか。
<名言3>
プラン通りに運んでいるので、今日より明日はいい走りが出来るんじゃないかと。
(小池祐貴/NumberWeb 2019年6月28日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/839856
◇解説◇
布勢スプリントでは10秒13の3位に終わったものの、小池もリオ五輪以降で一気に力を伸ばしてきたスプリンターだ。2018年のアジア大会で優勝するなど、当初は200mで注目を集めていたが、2019年に10秒04をマークするなど勢いに乗り、日本選手権準決勝では同学年の桐生祥秀に先着した。
当時は“桐生vsサニブラウン”の構図が強かっただけに「第三の男」的な立ち位置だったが、ちらりと自信をのぞかせるコメントに頼もしさを感じた人も多かったはずだ。決勝こそ3位に終わったものの、同年7月に行われたIAAFダイヤモンドリーグ・ロンドングランプリで日本人3人目となる9秒98をマークし、名をとどろかせたのだ。