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堅守パナソニック優勝の裏に“10番”松田力也の有言実行「キックも全部決めます」大西将太郎が選ぶ“ベスト15”に福岡堅樹は?
text by
大西将太郎Shotaro Oonishi
photograph byNaoki Morita/AFLO SPORT
posted2021/05/24 11:02
“最後のトップリーグ”を制したパナソニック ワイルドナイツ。現役ラストマッチだった福岡堅樹もトライで勝利に貢献した
最後に。本日24日に、MVPやベストフィフティーンを発表する年間表彰式が行われます。それに先かげて私も15人を選んでみました。好ゲームがたくさんあったので選ぶことはとても難しいですね。あくまでも私の意見ですので、お間違いなく(笑)
大西将太郎が選ぶBEST15
PR(1番) 稲垣啓太/パナソニック ワイルドナイツ
派手なプレーはなくても、献身的な働きでチームに貢献。スクラムの安定感と強さは魅力。次点に大きな成長を感じた海士広大(クボタ)を。
HO(2番) 堀江翔太/パナソニック ワイルドナイツ
リザーブは「ゲームチェンジャー」と呼ばれることが多いが、堀江の場合は途中出場でも試合をドミネート(支配)できる。やっぱり別格。
PR(3番) 垣永真之介/サントリーサンゴリアス
今シーズンのサントリーにおいて、“カッキー”のエナジーは欠かせなかったと思う。身体能力も高く、2007年以来となるトライも奪った。
LO(4番) ブロディ・レタリック/神戸製鋼コベルコスティーラーズ
204cmの長身ながら誰よりも低いタックルが多かった。準決勝でのラピースへのタックルは見事。今季限りで退団、早くもSRに出場するとの報道も。
LO(5番) ジョージ・クルーズ/パナソニック ワイルドナイツ
チーム、仲間のために体を張れる“Theロック”。決勝戦での仕事ぶりも素晴らしく、ラインアウトなどセットプレーでも存在感を発揮した。
FL(6番) ショーン・マクマーン/サントリーサンゴリアス
個人的に好きなプレーヤー。プレッシャーを受けても前に出られるスペシャルな存在で、決勝戦でもトライにつながる突破やアクションが目立った。
FL(7番) 小澤直輝/サントリーサンゴリアス
タレント揃いのバックローの中でも、シーズンを通してインパクトを与えた。32歳ながらハイライトとも感じさせる健闘は今季のサプライズの1つ。
No.8(8番)ナエアタルイ/神戸製鋼コベルコスティーラーズ
爆発的なパワーとスピードあるランは脅威。出場停止期間がありながらも、10トライを挙げるなど、昨シーズン同様にインパクト大。
SH(9番) TJ・ペレナラ/NTTドコモレッドハリケーンズ
今季のTLを象徴する選手だった。正直、ここまでチームを変えられるのかと驚いた。退団は寂しいニュースだが、劇的なトライは忘れない。
SO(10番) 松田力也/パナソニック ワイルドナイツ
大きな飛躍を果たしたシーズンになったと思う。当然、バレットと迷ったが、チームをコントロールして優勝に導いたという点で選出した。
WTB(11番) 福岡堅樹/パナソニック ワイルドナイツ
今シーズンはこの男のためにあった、と言っても過言ではないプレーの連続だった。次のキャリアでの活躍を心の底から応援しています。
CTB(12番) 中村亮土/サントリーサンゴリアス
「MVP」に選ばれてもおかしくない働きっぷり。主将として難しさを感じながらも、自分の仕事にフォーカスしたところも評価したい。
CTB(13番) ディラン・ライリー/パナソニック ワイルドナイツ
13番らしいプレーヤー。しなやかさがあり、思い切りのいいランニングラインが魅力。スペースを走り込む感覚がずば抜けていた。
WTB(14番) 高橋汰地/トヨタ自動車ヴェルブリッツ
トライを量産するだけでなく、ハイボールへの対応も良かった。代表は惜しくも落選したが、発表後に見せた福岡を抜いてのトライはワクワクした。
FB(15番) 野口竜司/パナソニック ワイルドナイツ
能力の高さは折り紙付きだったが、今シーズンは攻守においてすごく安定していたと思う。日本代表でも主軸として活躍してほしい選手。
(構成/谷川良介)
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