酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
“豪快フルスイングなのに三振せず本塁打量産” オリ吉田正尚はプロ野球70年のデータでも異例すぎ【週刊セパ記録】
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2021/05/18 06:00
田中将大から3ランを放った吉田正尚。これだけのフルスイングなのに三振は少ないという恐るべき打者だ
MLBはフライボール革命が進行してから、三振数が急増している。強打者たちは三振を恐れずにバットを強振するようになったのだ。先ほどエンゼルスを退団したアルバート・プホルスはカージナルス時代の2006年に0.98(49本/50三振)を記録したが、こうしたタイプの選手はMLBでも絶滅しつつある。
田中将大にとって、吉田正尚のような打者はアメリカではあまり対戦がなかったのではないか。
2020年の三振数も驚くほど少なかった
吉田は昨年も規定打席以上では断トツで少ない29三振を記録。ただ本塁打は14本だったのでHR/SOは0.48だった。
爽快なフルスイングが売り物の吉田正尚が、ほとんど三振をしないのは、奇跡的な感じがする。動体視力、配球を読む頭脳、ミート力、いろんな要素はあるだろうが、27歳にして「打撃の達人」とも言うべき境地にある吉田正尚のこの記録がどこまで続くか、見届けたい。
<達成記録と記録予報>
記録予報
・1000試合
あと10 安達了一(オ) これまで510人
・1500試合
あと1 坂口智隆(ヤ) これまで195人
・1000安打
あと9 バレンティン(ソ)これまで309人
・100本塁打
あと1 亀井善行(巨) これまで300人
あと1 吉田正尚(オ) これまで300人
・200本塁打
あと4 内川聖一(ヤ) これまで109人
・250本塁打
あと1 坂本勇人(巨) これまで64人
・300本塁打
あと3 バレンティン(ソ)これまで42人
あと9 松田宣浩(ソ)これまで42人
・300盗塁
あと1 糸井嘉男(神) これまで29人
・300犠打
あと6 菊池涼介(広) これまで7人
・100勝
あと2 西勇輝(神)これまで139人
・150勝
あと2 涌井秀章(楽)これまで48人
・150セーブ
あと6 増田達至(西)これまで16人
・2000投球回
あと1回 金子弌大(日)これまで90人