酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
“豪快フルスイングなのに三振せず本塁打量産” オリ吉田正尚はプロ野球70年のデータでも異例すぎ【週刊セパ記録】
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2021/05/18 06:00
田中将大から3ランを放った吉田正尚。これだけのフルスイングなのに三振は少ないという恐るべき打者だ
阪神は勝利の方程式がハマっている
〇セ・リーグ
打撃
近本光司(神)20打8安3点 率.400 RC4.79
ソト(De)15打5安2本5点 率.333 RC4.51
スモーク(巨)16打6安2本4点 率.375 RC4.42
岡本和真(巨)19打7安2本5点 率.368 RC4.41
吉川尚輝(巨)15打6安1本2点 率.400 RC4.30
巨人はチームの柱・坂本勇人が戦線離脱したが、スモーク、岡本和真、吉川尚輝と他の打者が好調。ウィーラーも打率.316(RC2.52)と引き続き好調を維持している。
DeNAは遅れてチームに合流したソト、オースティン(1本塁打、率.333 RC3.97)が調子に乗ってきた。阪神・佐藤輝明はこの週、実に5二塁打、打率.316(RC3.71)。物おじすることなく4番の働きをしている。
投手
小川泰弘(ヤ)1登1勝 9回率0.00 PR2.96
森下暢仁(広)1登 7回率0.00 PR2.30
田口麗斗(ヤ)1登 7回率0.00 PR2.30
床田寛樹(広)1登 5回率0.00 PR1.65
中川皓太(巨)4登1S1H 4回率0.00 PR1.32
ヤクルト小川泰弘は5月15日の中日戦で完封勝利。これは昨年8月15日のDeNA戦のノーヒットノーラン以来で、キャリア通算9度目となった。
広島の森下暢仁は5月12日のヤクルト戦で7回零封。勝ち星はつかなかったが、防御率が1.84となり1位の中日・柳裕也に0.01差と迫った。
巨人は救援の中川皓太が4試合に登板して自責点0、1セーブ1ホールド。阪神は岩崎優とスアレスもがともに4試合で自責点0、岩崎は1勝3ホールド、スアレスは3セーブ。「勝利の方程式」が機能している。
田中将大を完膚なきまでに叩いた3ラン
★今週のぴかイチ 投手が匙を投げそうな吉田正尚の絶好調★
5月15日、ほっともっとフィールド神戸で行われたオリックス-楽天戦、地元兵庫県に凱旋登板の田中将大は初顔合わせのオリックス吉田正尚を明らかに警戒していた。