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浅田真央「サンクスツアー」を撮り続けたカメラマンが感じた、オーラと“細心の注意”とは【ベストショット公開】

posted2021/05/16 11:00

 
浅田真央「サンクスツアー」を撮り続けたカメラマンが感じた、オーラと“細心の注意”とは【ベストショット公開】<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

2019年、宮城での「サンクスツアー」で撮影(ベストショットは記事中でご覧になれます)

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Number編集部

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Nanae Suzuki

 発売から大反響を得ている『私のスケート愛』(浅田真央著)には、70枚以上の写真が掲載されている。本書で最も多くの写真を撮影した鈴木七絵カメラマンに、撮影の思い出とともに、一番のお気に入りカットを聞き、特別に公開する。

 初めて撮影に行ったのは、19年2月の宮城公演でした。真冬でしたし、リンクがとても寒かったのを覚えています。真央さんと真央さんの元に集まった仲間たち、光、衣装、演目、ストーリー、テレビを通してみるフィギュアスケートとは違った世界がそこにありました。

 初めてファインダー越しに見る真央さんには、オーラがありました。登場するとリンクの空気が華やぐ感じがありました。

 苦労したのは、ショーの照明は展開が速いこと。でもプロが作ったドラマチックな照明なので、撮っていて楽しかったです。それと、スケーターの動きを捉えることも難しかったですね。

 何度か撮影する機会を経て、20年の大阪公演の頃には次の動きが予測できるので音楽を聴きながら撮影することができる様になりました。『私のスケート愛』の目次に使われている写真を見ていただくとわかるように、サンクスツアーの照明は、真央さんが特にこだわっている点で、細部にまで美しい演出があります。特にこの瞬間は上から見るときれいだと聞いていたので、客席の上の方や、中段、リンクサイドなど様々な場所からの撮影にチャレンジしました。

ベストショットを公開

『私のスケート愛』には私が撮った写真もたくさん使われているのですが、個人的に一番気に入っているのは、カバーの裏表紙側に使われている写真です。20年1月の大阪公演で撮影したものです。

【次ページ】 指先まできちんと神経が行き渡っているのがわかる

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