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25歳プロ8年目で掴んだ開幕投手、ロッテ二木康太に問う「エースとは何か?」…マスターズ松山英樹を見てよみがえった10歳の記憶とは?
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph bySankei Shimbun
posted2021/05/01 11:01
1日楽天戦での先発復帰が決まったロッテ二木。エースとして自覚をもってシーズンに臨む
冒頭で触れたマスターズ。松山の姿を見て、思い出したことは2006年春、第1回ワールドベースボールクラシック(WBC)だった。日本代表の優勝をテレビで見ながら、自身もいつか日の丸のユニフォームを着て、多くの人たちに感動を届けたい。二木がまだ10歳の野球少年だった頃だ。
「あのとき、WBCを(テレビで)見て、物凄く楽しかったですし、自分も野球を頑張ろうと思いました。そういう風に自分がなる姿は、まだ想像が出来ないんですけど、いつかなれたら嬉しいです」
先輩たちの背中に刺激を受け、着実にエースの階段を登る二木。その階段を登り切ったとき日の丸をつけた彼の姿は、きっと現実になっていることだろう。そのとき誰もが認めるはず。千葉ロッテのエースは二木康太であることを――。
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