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欧州SL勢よりヒドい!? 給与未払い、買収は詐欺で得た金で→転売狙い、独断でクラブカラー変更…最悪オーナー愚行録
text by
三重野翔大Shodai Mieno
photograph byGetty Images
posted2021/04/24 17:01
マラガのアル・タニ氏にカーディフのタン氏。欧州SL構想以上にひどいオーナーがいた
人でなしオーナーは外資が入ったことで生まれた?
都市計画への没頭、横領、転売、詐欺、チームカラーの独断変更――2010年代にもなって”人でなしオーナー”はいるものである。いや、むしろ市場拡大で外資が流入したからこそ起きたと言うべきか。
所属選手やスタッフのキャリア、夢を弄び、クラブの歴史を冒涜し、ファンの存在を無視した、という点においては今回のスーパーリーグにかかわる12クラブのオーナーも同じようなものだ。
もちろんファンの願い全てを叶えては経営が立ち行かなくなることは理解できるが、フロレンティーノ・ペレス渾身の大演説に心打たれたものが果たしてどれだけいるだろう。明らかに中小クラブの存在を否定するものだった。
それでも、欧州のフットボールは何かを変えないといけないということだけには同意できる。現在のフォーマットは選手泣かせ監督泣かせのものであり、なぜか正義面をしているUEFA、FIFA、各国FAこそが諸悪の根源でもある。
もう、フットボールを管理する者に、ピッチ目線でフットボールを観ているものなどいないのだ。