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琉球キングス、Bリーグ最大級の新本拠地「沖縄アリーナ」でいよいよ試合  “アリウープよりハードワーク”を目指すワケ 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph by琉球ゴールデンキングス

posted2021/04/19 17:00

琉球キングス、Bリーグ最大級の新本拠地「沖縄アリーナ」でいよいよ試合  “アリウープよりハードワーク”を目指すワケ<Number Web> photograph by 琉球ゴールデンキングス

田代直希は沖縄県出身でないキャプテンとして様々な葛藤と向き合い琉球ゴールデンキングスのあるべき姿を考えてきた

僕らにコントロールできる部分

 藤田HCはしばしば、自分たちがコントロールできるものと、できないものとにわけた上で、コントロールできることへ意識を向ける必要性を説く。

「バスケットボールは、シュートが外れることも、ミスすることも、避けては通れないスポーツです。それはコントロールできません。でも、ミスをしたあとにディフェンスを頑張るかどうか、ハードワークをするかどうかは、僕らにコントロールできる部分ですよね」

 だからこそ、「リーグで一番ハードワークできるチームを目指そう」と選手たちに呼びかけたのだ。

「困難なことがあってもベストを尽くす。そういう姿勢は、人生にもリンクすると思うんですよ。もちろん、僕らの試合を見てくれる人たちのために、試合に勝って喜んでもらいたいです。ただ、仮に負けたとしても、『今日のキングスはファイトしていたよね。だから、今度は自分も頑張ろう!』と思わせるだけのものを伝えられるようなチームになっていきたいと思っています」

 キャプテンの田代もハードワークの先に、ファンの感動や興奮が待っていると確信している。

「厳しい状況に立たされたときに、僕らが仲間と一緒になってあきらめずに戦っていく姿勢は、コートからの距離感は関係なく、ファンやブースターのみなさんに絶対に伝わると思っています。だから、スーパープレーや勝ち負けとは別のところで、僕らはそういう姿勢を見せていきたいんです」

勝利以外にもファンに届けられるものを

 マイケル・ジョーダンを擁した往年のシカゴ・ブルズでも、NBAのシーズン最多勝利記録を更新したゴールデンステート・ウォリアーズでも、10試合に1回以上のペースで負けている。

 負けることはプロスポーツの宿命である。ただ、お客さんが試合を観戦するからプロスポーツが成り立っているというのもまた真実だ。

 だから、勝利以外にもファンに届けられるものを作らないといけない。

 日本で最高のアリーナで戦うことを許されたキングスにとっては、それが「コートから最も遠い席」に座る人にも伝わるようなハードワークであり、ひたむきさなのである。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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