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居場所がないマッチョを救いたい…シドニー五輪銀メダリスト永田克彦(47)が「限界まで筋肉」を目指すジムを開いたワケ 

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高木圭介

高木圭介Keisuke Takagi

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photograph by Ichisei Hiramatsu

posted2021/04/09 11:00

居場所がないマッチョを救いたい…シドニー五輪銀メダリスト永田克彦(47)が「限界まで筋肉」を目指すジムを開いたワケ<Number Web> photograph by  Ichisei Hiramatsu

4月にオープンする『MUSCLE-WIN』でトレーニングを披露した永田克彦。47歳となった今もその肉体に衰えは感じさせない

 日本人の平均寿命の推移に関し、実感が湧く例として、今年2月26日に54歳の誕生日を迎えたサッカー界の「キング・カズ」こと三浦知良が、『サザエさん』の磯野波平さんと同い年という驚愕の事実が挙げられる。高重量のバーべルをスイスイと挙げつつ、笑顔でデッドリフトの効能を説明する永田克彦(47歳)にしても、黒澤明の名作映画『生きる』(昭和27年・東宝)出演時の昭和の名優・志村喬と同じ年齢なのだ。胃がんにより余命を知り、生きることの意味を考えることになる30年間無欠勤の市役所課長を演じていた志村と、現在の永田が同年齢とは、にわかに信じがたいが、昔と今ではこんなにも「老い」と「若さ」が変化しているのだ。

 そんな事実を突きつけられると、スポーツとは若者のためだけにあらず。むしろ中高年層こそ、来たるべき「人生100年時代」に向けて、重たいバーベルを握るべきなのではないか? と思ってしまうのであった。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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永田克彦

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