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【トレード考察】巨人の狙いは“ドラフトの修正”?「岡本和真以上」と呼ばれた廣岡大志の手本となる選手とは 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph bySankei Shimbun

posted2021/03/08 17:02

【トレード考察】巨人の狙いは“ドラフトの修正”?「岡本和真以上」と呼ばれた廣岡大志の手本となる選手とは<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

古巣ヤクルトとのオープン戦で特大アーチを放った廣岡。先輩・岡本との競演にも期待が高まる

先輩・岡本との再会、内川聖一という先例

 ただ、前述したように甲子園で評判を取った今井や岸、そしてプロで実績を残しつつある田嶋から長打を打っている素材は申し分ない。巨人へ移籍したことで、先輩・岡本とのプレーから何かを感じ取り、一気にブレイクする可能性も大いに秘めているバッターだ。

 それではこれまで一軍と二軍を行き来していた廣岡が今後、巨人で一軍に定着することができるだろうか。

 私が一軍定着の目安にする野手の数字の1つに「シーズン100安打」がある。セ・リーグの主な高卒野手では坂本勇人(巨人)、村上宗隆(ヤクルト)の2年目の到達が最も速いが、前述の通り、廣岡は19年に記録した「41」が最高である。

 ただ、内川聖一(ヤクルト)の6年目、高橋周平の(中日)7年目、梶谷隆幸(巨人)、平田良介(中日)の8年目のような遅咲きの例も少なくない。さらに、通算2171安打を放っている内川に至っては、満25歳までに放った安打は414本だけで、26歳以降に1757安打しているのである。今季6年目、24歳を迎える廣岡(現時点での通算安打数は101)にとっては勇気づけられる先例だろう。

 高校時代から持ち越しているボールを迎えに行く悪癖をどう矯正していくのか。自分の間(ま)でボールを待つことができるかどうか、それが今後の廣岡の野球人生を左右することは間違いない。
 

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