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「才能は常にフィジカルに勝つ」最高峰のMFシャビが信奉し続ける攻撃的サッカーの根幹【ドリームチーム選出】 

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ジェレミー・ドクトゥール&アントワーヌ・ブーロン

ジェレミー・ドクトゥール&アントワーヌ・ブーロンJeremy Docteur et Antoine Bourlon

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2021/02/21 06:00

「才能は常にフィジカルに勝つ」最高峰のMFシャビが信奉し続ける攻撃的サッカーの根幹【ドリームチーム選出】<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

ドリームチームには守備的MFでの選出だが、実際にはセントラルMFのポジションでプレーすることがほとんどだった

――あなたのプレーは、とりわけポゼッションスタイルのチームのなかで攻撃を志向していました。

シャビ それは確かだ。僕のプレーは常に攻撃を志向していたところに特徴があった。プレーのビジョンはボールを失わないために3角形を作って保持し続けるもので……それはバルセロナがこの30年間実践し続けてきたことだ。僕はトライアングルプレーをベースに、ポゼッションを武器にしたヨハン・クライフの超攻撃的スタイルの流れを汲む。だから僕の資質も、彼の教えの中によく現れている。つまりできるだけボールを失わずに、積極的に前に攻撃を仕掛けることだ。だからといって守備をおろそかにしているわけじゃない。守備でも常に仕事をしようとしてきたし、ささやかながらも貢献しようと身を粉にしてきたつもりだ。

 ただ、それ以外では、僕はほぼボールとかかわる局面で仕事をした。とりわけラストパスがそうだった。僕のプレースタイルは、バルサやスペイン代表のそれと完全に一致した。

攻撃的なプレーこそがサッカーの喜び

――ボールを相手に委ね、強固な陣形を敷く守備的なチームでもプレーできたと思いますか?

シャビ (声を上げて)もちろんできたさ! 僕は監督の要求にはすべて応える。当然だろう。ただ、そうしたサッカーからは喜びは得られない。僕にとってサッカーとはボールとの関わりであり攻撃的なプレーであるからだ。それこそがサッカーの喜びで、チームメイトと分かち合うものだ。

 そうであっても僕は、守備的なスタイルの監督の指示にも完璧に順応できると思う。現役時代を通じて、守備的なコンセプトをベースにチームを構築する監督はひとりもいなかったけれど、守備的なスタイルを実践しなければならないこともあった。守りを固めねばならない状況もときに起こるからだ。

――このドリームチームのなかで、あなたに大きな影響を与えたのは誰ですか?

シャビ たくさんいるし、全員がサッカーの歴史に色あせることのない刻印を刻んだ。彼らはいずれも独自のやり方で自分の時代を築き、チームとともに輝いた選手たちだ。それでも誰かを選べと言われたら、たとえばアタッカーでも「特異な選手」を僕はあげたい。マラドーナやロナウド、メッシ……。スピードがあって果敢に1対1を挑む選手だ。個の力で違いを作り出せる選手と言ってもいい。僕の場合は自分を表現するためにはチームが必要だったからね。

――今日では多くのチームが3バックを採用していますが、それは中盤の役割を変えましたか?

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