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ACミランに移籍! なでしこジャパン・長谷川唯の何事もポジティブに楽しむ力

posted2021/02/17 11:00

 
ACミランに移籍! なでしこジャパン・長谷川唯の何事もポジティブに楽しむ力<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

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Kiichi Matsumoto

U-17女子ワールドカップ初優勝や日テレ・東京ヴェルディベレーザの皇后杯4連覇などに貢献し、2021年1月、イタリアのACミランへの完全移籍を発表した長谷川唯。

身長157cmの小柄な体を駆使して、世界と互角に戦う彼女の強さの一端は、何ごとも楽しむポジティブなメンタルにあるのかもしれない。

 サッカーを辞めたい、練習に行きたくないと思ったことは今までに一度もありません。

 元々ストレスを感じないタイプなんじゃないでしょうか(笑)。

 嫌なことやうまくいかないことがあって、その場はストレスを感じるかもしれないけれど、その後にちょっとしたことでも楽しいことがあれば、すぐに気持ちを上書きできるんです。

 いつもその場を楽しんで生きてきたので、今もストレスはないし、サッカーも日常生活もとても楽しいですね。

自分が良くなくても、チームが勝てばいい

 サッカーでの私の一番のプライオリティはチームが勝つこと。

 例えば、自分の調子があまり良くなくても、チームが勝てばいい。ただしみんなと喜びながらも、終わったらすぐに映像を確認して「ここはこうだったな」とプレーの確認はします。

 逆に自分の調子が良くても、チームが負けると「もっと自分にできたことが絶対あったのに」と落ち込みます。こうすれば良かったという後悔がどんどん出てくる。

 例えば4連覇がかかった皇后杯でも、正直自分のプレーには納得していませんでした。でも、そんな状況でもチームがひとつになれて、良い結果が出た。これは心からうれしかったです。引退した先輩たちも含めて、どういう状況でもチームが勝つことが一番大事という選手がベレーザには多かったと思います。

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