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【2021年ドラフト隠し玉】「幕張のアジャ」がもう1人いた? 名将の助言で幕張総合・村山亮介が急成長!
text by
高木遊Yu Takagi
photograph byYu Takagi
posted2021/01/27 06:00
高層マンションをバックに写真に収まる幕張総合3年・村山亮介。昨年は自信なさげな言葉が多かったが、顔つきも変わってきた
表情だけでなく体つきも締まってきたが、パワーの源である大きな胃袋は健在。焼肉に連れて行ってもらえば、おかず片手にご飯を7杯、牛丼屋に行けばメガ牛丼は軽く2杯をペロリと平らげるほど。力強さをキープもしくは向上させた上で俊敏性も身につけてきている。
「メジャーに行きたいです」
そして何よりも変わったのは話しぶりとその内容だ。高校3年を迎える今年については「選手個々のレベルが高くて上を狙う力がある。僕がチームを引っ張ることができればと思います」と話す。さらに将来の夢については「高卒でプロに入ってレギュラーになりメジャーに行きたいです」とぶち上げるほどに。
千葉西リトルシニア時代からのチームメイトで主将を務める沖崎真周(ましゅう)が「驕ることなく、取り組む姿勢がより良くなりました」と言うように目標は限りなく高くなっても鼻が高くなるようなことは一切ないという。
幕末の志士・吉田松陰は「夢なき者に成功なし」と語ったが、そんな格言通りの成長を村山は続けている。類稀なパワーをより活かすべく進化を続ける「もう1人の幕張のアジャ」がどんな成功を掴んでいくのか楽しみだ。