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梶谷が巨人に行っても“DeNAには神里和毅がいる” 4年目のリードオフマンが語る「勝負の1年」

posted2021/01/05 17:01

 
梶谷が巨人に行っても“DeNAには神里和毅がいる” 4年目のリードオフマンが語る「勝負の1年」<Number Web> photograph by KYODO

昨シーズンは80試合で52安打、3本塁打、17打点、打率.308。FAで巨人へ移籍した梶谷隆幸の穴を埋める最有力候補として期待がかかる

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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 DeNAには神里和毅がいる――。

 先月中旬、14年間チームに所属した梶谷隆幸がFAで巨人へ移籍することが決まった際、横浜DeNAベイスターズを支持する多くの人たちは落胆したと同時に、神里の存在を思い浮かべたに違いない。

 今シーズンで4年目となる俊足好打のリードオフマン。3年目の昨季こそレギュラーを梶谷に明け渡し苦しい思いをしたが、ルーキーイヤーと2年目は“1番・センター”として活躍をしてきた実績がある。

 アレックス・ラミレス前監督の「どのように始めるかではなく、どのように終えるか」という口癖ではないが、神里は控えに甘んじることの多かった昨シーズン、最後の最後に翌年へと繋がる活躍をし、存在感を示している。

ラミレス最後で「まさか自分に打席がまわってくるとは」

 11月14日に横浜スタジアムで行われたシーズン最終戦。4対3と巨人のリードで迎えた9回裏の場面。2アウト満塁で打席に入った神里は、田口麗斗が投じた初球のフォークを難なくセンター前へと弾き返し、サヨナラ勝ちを演出。ラミレス監督最後の試合に花を添えた。

「最終回が始まるときは、まさか自分に打席がまわってくるとは思っていなかったのですが、流れを見ていたら、これは来るなって。とはいえ、緊張することなく打席には入れましたね」

 神里は昨季、規定打席数には届かなかったものの、この最終戦、すでにヒットを1本放っており、この打席に入る前にシーズン打率3割以上をぎりぎり確定させていた。

「規定に届かなくとも、せめて3割は打ちたいと思っていました。それもあって、あの打席はリラックスして入ることができたんです。考えていたのは、シンプルに自分が打てるところに来たら打つ。自分のスイングをしてそれで打てなかったら仕方がない、と冷静に割り切っていたというか、体が勝手に反応したといった感じですね」

 また神里はこの前の試合となる11日の阪神戦で決勝点に繋がるエラーを犯しており、名誉挽回もしなければいけなかった。

「あの試合は僕のせいで負けましたし、確かに結果を出さなければと思っていました。ただ、そこまで引きずるようなことはなくて、しっかりと切り替えはできていましたね」

あえて「現在」を考えずにプレーした

 昨季、神里が得たものを挙げるとするならば、このメンタル的な“切り替え”は大きかったという。例えば、キャンプ時にはレギュラー候補といわれながら、オープン戦、そして緊急事態宣言明けの練習試合でもアピールをすることができず、入団をして初めて開幕ベンチを逃している。だが意外にも神里は焦ることはなかったという。

「結果を出せない自分が悪い。そう思って、やるべきことをやっていこうって」

 そして確信を込めた口調でつづけた。

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