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村田諒太と対戦? PFPランクで井上尚弥超え“世界最強・カネロ”は「東京でも試合をしたがっている」 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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posted2020/12/23 17:03

村田諒太と対戦? PFPランクで井上尚弥超え“世界最強・カネロ”は「東京でも試合をしたがっている」<Number Web> photograph by Getty Images

スーパーミドル級でも実績では最高級の王者を下し、カネロは勲章をまた1つ増やした

 もっとも、周囲がゴロフキンに執着するのをよそに、カネロは「現在の目標はスーパーミドル級統一」と繰り返し語っていることも忘れるべきではない。プライオリティが同級の対抗王者との統一戦だとすれば、5月に一度は対戦が内定したWBO王者ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)、今回、復帰戦の相手候補になったIBF王者ケイレブ・プラント(アメリカ)らも再び候補に浮上する。

 スミス戦ではエディ・ハーン・プロモーターの主催興行への出場が成功した後で、統一戦の本命は同じくハーン傘下のサンダースか。ハーン・プロモーターは実際に「次戦はサンダースかゴロフキンのどちらかだと思う」とも述べている。しばらくはゴロフキン、技巧派サウスポーのサンダースとの交渉が世間を騒がせるはずだ。

カネロが日本で戦うなら……

 最後になるが、カネロとその陣営は依然として、『日本のリング登場』というプランも捨てていないことは付け加えておきたい。

 スミス戦後の会見時、ハーン・プロモーターは「カネロは東京やイギリスでも試合をしたがっている」と明言。日本は北米以外では真っ先に挙がる候補地らしく、こちらが尋ねるまでもなく「ジャパン」「ハポン(スペイン語で日本)」という単語が会見中に数えきれないほど出てきた。その点についてカネロ陣営に確認すると、エディ・レイノソ・トレーナーの意思も明確だった。

「日本に行きたいし、エディ(・ハーン)にもその話はしてきた。良いプランを立てている。世界最高の選手たちは日本、欧州、メキシコ、アフリカでも戦ってきた。私たちも同じことを成し遂げたい」

 カネロが日本行きを画策した場合、対戦相手になるのはWBA 世界ミドル級レギュラー王者・村田諒太(帝拳)であることは言うまでもない。

 カネロ対村田という日本史上空前のメガイベントは今年5月に計画され、成立寸前まで行きながら、諸事情で頓挫したことは報道されている通り。その後に続いたパンデミック突入、カネロのスーパーミドル級転向などが理由で村田戦は完全消滅したかと思われた。しかし、10代での来日時に抱いた日本で戦うという夢は、野心的なメキシカンの中にいまだに燻っているようである。

【次ページ】 2021年、日本リングを震撼させる朗報は届くか?

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