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JCで牡牝無敗3冠馬を迎え撃つ! アーモンドアイが3冠達成時にルメールが語ったこと
posted2020/11/27 11:00
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
Yuji Takahashi
やはり、新たな歴史を築く可能性のあるスーパーホースだった。
第23回秋華賞(10月14日、京都芝内回り2000m、3歳牝馬GI)を、クリストフ・ルメールが騎乗する1番人気のアーモンドアイ(父ロードカナロア、美浦・国枝栄厩舎)が優勝。史上5頭目の牝馬三冠を達成した。
オークス以来、約5カ月ぶりの実戦となったアーモンドアイの馬体重は、前走からプラス14キロの480キロ。水曜日に美浦の坂路で49秒7という猛時計を叩き出し、さらに長距離輸送があってもこれだけ増えたということは、この馬にとってはオーバーワークでも何でもなかったということだろう。
国枝調教師はこう話した。
「仕上がりの早い、気のいい馬なので、ぶっつけ本番になることに関しては心配していませんでした。それでも、仕上がりは、細かいところを考えると八分か、もうちょっと、といったところでした」
テンションが高く、ずっと心配だった
パドックではおとなしく周回していたが、ルメールを背にすると後ろ脚で蹴る仕草をしたりと、テンションが高くなった。
馬道から本馬場に入るときも、体の向きを変えるなどして鞍上を煩わせた。そのあたりは休み明けだった影響か。
「今日はずっと心配だった。ゲートのなかでもチャカチャカして、スタートがあまりよくなかった」とルメールは振り返る。
ややゆっくりとしたスタートを切ったアーモンドアイは、道中、中団より後ろの外目につけた。
向こう正面では、逃げたミッキーチャームとの差は12~13馬身はあった。3、4コーナーで少し差は詰まったが、それでもまだ10馬身ほど離されていた。