日本人は僕の髪だって「なんで髪切らないんだ」と…

――黒人の差別問題に抗議するため、女子テニスの大坂なおみ選手が大会を一時辞退して、アスリートとして発信したことについて思うことはありますか。

「一般の人もアスリートも誰だってメッセージを出していいでしょう。それは自由であって。本人がそれをすごく大事にして生きてきただろうし、そこに対して劣等感とか、自分なりに嫌な気持ちをしてないと、そういうことをしようとしないわけじゃないですか。僕は大坂なおみさんの人生を歩んできたことがないし、どれだけ想像しても絶対分からない話です。それをどう批判するんですか。日本人は多いですよね。他人に対して『こうするべきだ』とか、僕の髪だって『なんで髪切らないんだ』と。そこが僕は分からないです。とにかく人を自分の型にはめて、自分の型から出るものに対して批判する。本当にそういう人たちは分からないです」

　返ってきたのは、やはり力強い言葉だった。他にも、今まで聞いたことがなかった話や、彼ならではの鮮烈な言葉に満ちあふれたこのインタビュー。ぜひ誌面で味わってほしい。