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羽生善治九段、タイトル通算100期へあと3勝 “伝説の名人”と同じ、不思議な巡り合わせとは
 

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posted2020/10/24 09:35

羽生善治九段、タイトル通算100期へあと3勝 “伝説の名人”と同じ、不思議な巡り合わせとは<Number Web> photograph by Kyodo News

豊島将之竜王に勝利した羽生善治九段

 第33期竜王戦七番勝負第2局が22、23日、愛知県名古屋市の「亀岳林万松寺」で行われ、挑戦者の羽生善治九段(50)が豊島将之竜王(30、叡王と二冠)に96手で勝利。シリーズを1勝1敗のタイに戻した。この勝利で羽生九段は1980年代から2020年代まですべてでタイトル戦で勝利を挙げる偉業を成し遂げた。

 第1局は52手という記録的な短手数で豊島竜王が先勝して迎えた中、第2局は豊島竜王が得意とする角換わりで戦型が進んでいった。しかしそこで歴戦の経験値を見せつけたのは羽生九段だった。どんどんと指し手が進む中で、2日目の対局再開から先手の玉頭を狙っていく。終盤に差し掛かっても豊島竜王の反撃を許さなかった。

 9月に50歳を迎えた羽生九段。誕生日直前には竜王戦挑戦者決定三番勝負で同じ羽生世代の丸山忠久九段(50)に2勝1敗で勝利し、そこから1週間もたたずに行われた王将戦挑戦者決定リーグ戦の開幕戦、藤井聡太二冠(18)戦でも最新の横歩取り戦術を採用して完勝している。

1980年代~2020年代、タイトル戦で勝利

 そして豊島竜王相手の快勝によって、羽生九段は2020年に入って初となるタイトル戦勝利を挙げた。

 タイトル初挑戦の1989年竜王戦に始まり、七冠独占を成し遂げた1990年代、永世名人を獲得した2000年代、そして永世七冠となった2010年代に続く偉業である。

 それだけ長きにわたって将棋界のトップオブトップに君臨しているという証拠だろう。

【次ページ】 大山十五世名人と羽生九段の“巡り合わせ”とは

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