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“初の親子孫3代ジョッキー” 52歳横山典弘が息子たちに告白「俺は人としてまともになったよ」
posted2020/10/13 17:00
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph by
Bungeishunju
52歳を迎えた今年も意気軒高。ステラヴェローチェのサウジアラビアRC、ノームコアの札幌記念をはじめ重賞6勝を達成し、10月11日時点ですでに昨年を上回る48勝を挙げている横山典弘騎手は、2人のジョッキーの父としても知られる。今回、その典弘と、長男・和生、三男・武史3人による父子騎手座談会が、Number秋競馬特集で実現した。
メディアで行なわれるのは初という横山父子座談会は、次のようにスタートを切る。
――JRA初となる父子3代の騎手ファミリー“横山家”。その原点と言える存在は、典弘騎手の父・横山富雄さんです。
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典弘 富雄がいなかったら俺はいないわけで、和生や武史だっていない。みんながジョッキーになったのだってそう。これまでも「いつ騎手になろうと決心したんですか?」なんて聞かれたことがあったけど、そんなもの無い。あくまでも自然な流れ。
和生 うん。そうだね。
武史 自然の流れですよね。
その後、話題はさまざまに展開する。3代にわたる騎手一家に伝わる「勝負師の教え」や、息子たちがプロの世界に入る際に“この父”だからこそ放たれた名言。さらには、レースで親子ワンツーを果たした時や息子から父への乗り替わり時のエピソードなどなど、競馬ファンなら誰で興味津々な話が続出するのだが、中でも印象に残る言葉が典弘から飛び出したのは、座談会も最終コーナーを回って、ゴールが見えてきた頃だった。
「やっぱり俺は人としてまともになったよ」
――息子たちが騎手になって、典弘騎手が受けた影響はありますか?