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コロナ禍転じて福となす? 日本人対決の好カードが続出。~ボクシング、大物対決続々~
posted2020/09/21 08:30
text by
前田衷Makoto Maeda
photograph by
Hiroaki Yamaguchi/AFLO
コロナ禍のダメージはボクシング界も例外ではなく深刻だ。プロは7月から興行を無観客試合で再開、その後の客入れ興行でも会場のキャパの半分以下。約2000人収容の後楽園ホールも800人弱に制限されている。他の小さな会場も観客数百人では商売になるまい。
特に従来と大きく変わったことがある。これまで行われた試合のすべてが日本のジム所属選手同士であることだ。相手を海外から呼ぼうにも、コロナ対策で2週間の隔離を義務付けられるため、これがネックとなり国内の相手を探すしかないのだ。
しかし下手な国際試合よりも日本のトップ同士の対決の方が見応えがあるのは言うまでもない。9月3日のライト級戦もその一つ。吉野修一郎が日本・東洋太平洋・WBOアジアパシフィックと保持する3本のベルトを同時に懸け元日本王者細川バレンタインと対戦し、ベテランの抵抗にやや苦しみながらも3-0判定勝ち。世界を見据える吉野はいい経験をした。