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いきなり激闘、将棋王座戦!“軍曹”永瀬拓矢王座が“さばきのアーティスト”久保利明九段に先勝。 

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photograph by日本将棋連盟

posted2020/09/04 11:45

いきなり激闘、将棋王座戦!“軍曹”永瀬拓矢王座が“さばきのアーティスト”久保利明九段に先勝。<Number Web> photograph by 日本将棋連盟

王座戦第1局を制した永瀬拓矢二冠(別日撮影)

 将棋の第68期王座戦五番勝負の第1局が3日、神奈川県秦野市で行われ、先手の永瀬拓矢王座(27、叡王と合わせて二冠)が177手で久保利明九段(45)に初防衛に向けて先勝した。

 この日は永瀬王座がガッチリと自玉を固める「居飛車穴熊」、“さばきのアーティスト”という異名を持つ久保九段が「振り飛車ミレニアム」囲いを採用する中で、千日手(※同じ局面が4回起きた場合、先手と後手を入れ替え、指し直しとなる)の可能性もあり得る中で進んだ。

 対局はその後、難解な長期戦となったが、久保九段の粘り強い攻撃に動じず、永瀬王座が穴熊の固さを生かし切って勝利した。なおこの日の対局は177手の長手数で、まさに心身ともに体力を消耗する展開となった。

 その中で両者が見せた精神力には、感嘆の一言だ。NumberWebで連載をしている中村太地七段は「私が対局して『ものすごい体力だな』と感じている棋士は……永瀬二冠ですね」と語るなど、タフな戦いを何ら臆さないスタイルに将棋ファンからは“軍曹”の愛称で称えられている。

 一方でタイトル通算7期の実績を持つ久保九段は“粘りのアーティスト”とも称される。本局でも劣勢でも決してあきらめない姿勢も見る者の心を打った。45歳にしてタイトル戦にたどり着いた振り飛車の名手・久保九段がこのまま引き下がるはずはなく、見逃せない対局が続きそうだ。

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