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新ドクターKの奪三振率。
~ライアンやジョンソンを超える?~
posted2020/08/25 07:30
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph by
Ron Vesely/Getty Images
米大リーグは年間60試合になったことから、個人記録のレベルは通常とはだいぶ違ったものになるが、打率や防御率などは相当なレベルでないとタイトルを獲得することはできないようだ。開幕からまだ間もないとは言え、投手の奪三振の部門で、注目したい活躍を見せているのがインディアンズのシェイン・ビーバーだ。
米大リーグで3年目の25歳だが、8月9日に登板して、開幕から4試合に投げて3勝0敗、防御率は1.63という成績を収め、奪三振は27回2/3で43、奪三振率は13.99だ。年間60試合ということを考えると、ローテーション投手の登板機会は10試合から11試合くらいだと思われるから、4試合の登板であっても、部門によっては'20年の成績をある程度、見通すことができる。ビーバーの奪三振率は、ローテーション投手としては価値のあるものだ。年間の成績として、1イニングに1個以上、つまり奪三振率が9.0以上というのは、'20年の成績としてほぼ間違いないものと思われる。