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アテネ体操金・米田監督の徳洲会改革。
「普通のルートは崩壊しつつあるから」 

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宝田将志

宝田将志Shoji Takarada

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posted2020/08/21 10:35

アテネ体操金・米田監督の徳洲会改革。「普通のルートは崩壊しつつあるから」<Number Web> photograph by AFLO

昨年の世界ジュニア体操男子代表決定戦で、岡慎之助(右)と談笑する米田功監督。

築きたいのは「強者の伝統」。

 米田は2000年以降の徳洲会の盛衰を「“個”で成り立って、もろく崩れた」と総括している。

「僕自身が“個”だったから、それを尊重しちゃうんです。でも、たぶんその考え方だと駄目なんじゃないかと。『選手はやってくれるはずだ』と信じるのは指導する側が楽なんです。でも、人間は完璧じゃない。どこか『頑張れないかも』という目で見ないといけないような気がしているんです」

 まず東京五輪代表に選手を送り出す。その先に、米田はメジャーリーグのニューヨークヤンキースのような「強者の伝統」を築きたいと考えている。

 そのためには人間の弱さは弱さとして冷徹に認め、だからこそ、情熱を持ち寄り、刺激し合える場を作るべきなのではないか――。

 ある意味で、自分が金メダリストに上り詰めたスタイルが唯一の手法ではない、と批判する作業でもある。結果は、まだ出ていない。名門復活の物語は動き出したばかりだ。

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