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藤井聡太棋聖、史上最年少名人へ向け順位戦で
「麻雀最強位」と対局。勝負飯は「冷やし担々麺」。
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by日本将棋連盟
posted2020/07/29 12:05
藤井聡太棋聖[撮影別日]
7月29日、第79期順位戦B級2組で藤井聡太棋聖(18)が鈴木大介九段(46)と対局中だ。
事前の抽選で先手番となった藤井棋聖は居飛車、後手番の鈴木九段は振り飛車の「四間飛車」を選択、対抗型での戦いとなった。
順位戦は、1年間かけて昇級を争うリーグ戦だ。C級2組からC級1組、B級2組、B級1組と昇級して、そこからA級に上がったトップ棋士10人が名人への挑戦権を争う。
藤井棋聖は今年度はB級2組で戦っているため、A級に入るのは最速で2022年度。
谷川浩司九段の持つ最年少名人獲得記録(21歳2カ月)を塗り替えるには、この最速ペースでA級に入って、そのままA級でトップに立ち、2023年度に名人に挑戦して勝つしかない。
対局している鈴木九段はA級経験もある実力派の棋士だ。「振り飛車」のスペシャリストで、藤井猛九段、久保利明九段とともに「振り飛車御三家」と呼ばれている。
また、勝負勘に優れ、昨年は麻雀のタイトル戦「最強戦」に出場し、数多くの麻雀トッププロに勝って優勝、麻雀最強位の座に就いている。
本日の「勝負飯」は、藤井棋聖は「冷やし担々麺」(紫金飯店)、鈴木九段は「肉豆腐(キムチ)弁当(そうめん大)」(鳩やぐら)だった。
対局は18時から40分間の夕食休憩をはさみ、本日深夜には決着する見込みだ。