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藤井聡太七段、王位戦第1局に爽やかな着物姿で。
「自分を信じて」激しい局面に踏み込む。
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by日本将棋連盟
posted2020/07/01 18:12
藤井聡太七段(写真は棋聖戦第2局のもの)
7月1日、第61期王位戦(新聞三社連合主催)七番勝負第1局が開幕した。現在、渡辺明棋聖(棋王、王将=36)との棋聖戦五番勝負でも挑戦者となっている藤井聡太七段(17)が木村一基王位(47)に挑んでいる。藤井七段は棋聖戦第2局に続き、この日は白の着物に薄い水色の羽織という和服姿で臨んだ。
藤井七段はYouTubeでも配信された6月30日のオンライン前夜祭で「最後まで自分を信じて一手一手、最善を尽くして行きたいと思います」と語っていた。対局は振り駒の結果、先手となった藤井七段が初手を2六歩と指すと、自身初のタイトル防衛戦となる木村王位が10手目で7七角成と角を変えて、戦型は「角換わり」となった。
午後に入ってから43手目、藤井七段の2四歩から戦いが始まる展開になると、藤井七段が53手目に1時間36分の長考の後、7三歩成と桂を取り、一気に寄せ合いに進むことが予想される激しい局面に踏み込んだ。次の一手を木村王位が封じ、1日目が終了した。
藤井七段にとっては初体験となる2日制の対局。2日目は7月2日朝に再開する予定。