オリンピックへの道BACK NUMBER
東京五輪はコンパクトへ原点回帰。
ポイントは賛同や共感を得られるか。
posted2020/06/14 11:50
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
AFLO
6月10日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が東京五輪に関する新しい方針と開催までのロードマップを発表した。
発表では、新型コロナウィルスにより1年延期となった大会の開催に向け、「簡素(シンプル)な大会」であることを大原則にすると打ち出された。
「世界における経済、社会、医療の新たな状況に即し、延期に伴う費用と負担を最小化し、国民・都民から理解を得るべく、競技と選手に重点を置きつつ、サービス水準の見直しを含んだ効率化・合理化を進め」るとしている。
実施競技や参加選手数はどうなる?
そして3つの基本原則が発表された。
*安心・安全な環境の提供
*費用を最小化
*簡素化
そのうえで、来夏までの行程を発表。おおよそ6つの段階に分かれ、サービス水準・範囲・規模等の再点検や見直し、コロナ対策等の追加施策、実施準備――といった具合に進められていくことになる。
そのうち、競技日程と開催会場は今月中に固める予定だという。
また、簡素化という観点から、開会式と閉会式を質素にとりおこなうことなどがあげられているほか、大会関係者の見直しや削減なども検討される。
気になるのは実施競技や参加選手数だ。
武藤敏郎事務総長は、「競技、選手がコアなので、ここについては従来のものと変わらないことを考えないといけない」と語った上で、「状況がどのようなものになるか、変化の可能性もあり得る」と付け足している。