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ラクロス協会が3日で1000万円調達!
スポーツ団体の危機を救う方法とは?

posted2020/05/29 07:00

 
ラクロス協会が3日で1000万円調達!スポーツ団体の危機を救う方法とは?<Number Web> photograph by Japan Lacrosse Association

大学生が主たるプレーヤーのラクロス界にとって、新勧の時期に新型コロナウイルスが蔓延したのは不運だった

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杉園昌之

杉園昌之Masayuki Sugizono

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Japan Lacrosse Association

 緊急事態宣言は5月25日に全都道府県で解除されたが、新型コロナウイルスはいまなおスポーツ界にも甚大な影響を及ぼしている。活動を長期間休止せざるを得なくなり、夢や希望を失いつつある人たちもいれば、深刻な経済的ダメージを受けた団体や個人もいる。大会、興行の中止及び延期による損失は計り知れない。

 当面の運転資金に困窮する団体も出ており、さまざまな形で支援を求める動きが広がっている。その1つがクラウドファンディングだ。インターネットを通して活動や夢を発信し、その思いに共感してくれた支援者たちから資金を募る仕組みである。

簡単ではないクラウドファンディングでの集金。

 一般的にクラウドファンディングは、仲介業者を通じて展開されている。同サービスを扱うサイトは国内だけでもいくつも存在する。

 プロボクシングの現役世界チャンピオン、京口紘人らを抱える名門ワタナベジムは4月下旬から専門サイト『CAMPFIRE』を利用し、興行の損失補填などを目的に650万円以上の資金を調達している(5月25日時点)。

 多くのメディアで取り上げられるようなメジャースポーツの団体でなくても、支援の輪を広げて、多くの資金を集めた事例もある。

 日本ラクロス協会は2011年3月に立ち上がった日本初のクラウドファンディングサイト『READYFOR』で支援を募り、3日で1000万円以上を集めた。同サイトでここまでの短期間に、これほど大きな資金を得たスポーツ団体はこれまでなかったという。

 ただ、サイトに情報を掲載すれば、勝手に現金が集まってくる魔法の仕組みではない。調達した資金で実行するプロジェクトの実現性が乏しければ審査の時点で断るケースもある。一度立てた目標の達成率は75%を誇るが、設定金額に達しない案件があるのも事実。同社の澤村詩織・広報担当は言う。

「キュレーターと呼ばれる担当者と実行者(依頼者)が一緒になってプランを組み立て、SNSでの発信など、さまざまなアクションを取っていきます」

【次ページ】 「これはコストの問題だなと思いました」

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