恐竜と哺乳類のメディアサバイバル。
～WEBにまだない新聞の取材力～

　都内でコンビニエンスストアを経営する知人曰く――「新型コロナウイルスの外出自粛でスポーツ新聞がほとんど売れなくなっている」

　その店では以前は朝刊6紙で20部から30部くらいだった1日の売り上げが、いまは6紙全部で5、6部まで落ち込んでいるという。中央競馬が開催される週末には10部前後売れることもあるが、それでもコロナ前と比べると半分以下で、ヘタをすれば2、3割という落ち込みぶりなのだという。

　それもそのはずだ。

　東京五輪の1年延期が決まり、それに伴い本来なら盛り上がっていたはずの各種競技の代表選考会なども続々と中止になった。野球の開幕はすでに2カ月以上遅れ、Jリーグも中断したままだ。卓球、ラグビー、バレーボールなどの公式戦も軒並み停止し、Bリーグも今季再開を断念した。また芸能界を見回してみても、コンサートや劇場公演の中止はもちろん、そもそもほぼ全ての製作現場が止まってしまっている。