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こんな時代、いつも心に松井秀喜を。
2冊の著書に滲むゴジラ的楽天主義。 

text by

中溝康隆

中溝康隆Yasutaka Nakamizo

PROFILE

photograph byKazuaki Nishiyama

posted2020/05/17 11:40

こんな時代、いつも心に松井秀喜を。2冊の著書に滲むゴジラ的楽天主義。<Number Web> photograph by Kazuaki Nishiyama

ジャイアンツのユニフォームを着た松井秀喜をもう一度みられる日は来るのだろうか。

いつも心にゴジラ松井を。

 さて、著書『信念を貫く』に話を戻そう。現役生活の後半、'06年に左手首骨折、'07年には右膝を痛め、'08年には日本時代からの古傷・左膝を手術と毎年のように故障に悩まされた背番号55。

 もちろん若い頃は連続試合出場が当たり前のタフさを誇った松井本人もショックを受ける。その上で、逃げずに怪我をした現実を受け入れ、リハビリに励むわけだ。

 大切なのは弱気にならないこと。「怪我をする前よりもすごい選手になってグラウンドに戻るんだ」という強い気持ち。強い心を持っていれば行動が変わり、運命さえも変えることができる。

 そして、2009年のワールドシリーズで松井秀喜は、日本人選手初のMVPを受賞するのだ。

 俺らは松井のようなスーパースターにはなれずとも、その人としての気の持ち方は参考にすることができる。今季のプロ野球の正式な開幕日はまだ決定していないが、今は焦らず来るべきときに向けて準備を進めよう。よく食べて、よく寝て、心のずっと奥の方に強い心を忘れずに。

 こんな時代だからこそ、いつも心にゴジラ松井を。

 See you baseball freak……

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#松井秀喜
#あだち充

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