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私のJ最強クラブ。16年浦和を再考。
ミシャの変貌と興梠史上最高の1点。
text by
杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph byJ.LEAGUE
posted2020/05/16 11:00
興梠が「キャリア最高のゴール」と振り返った2016年CS決勝第2戦での右足ボレー。惜しくも優勝を逃したが、浦和の強さが際立った1年だった。
“あのゴール”を超えたボレー。
'16年、浦和が挙げたシーズン最後のゴールを覚えているだろうか。CS決勝第2戦で興梠が決めた鮮やかな右足ボレー。この瞬間、2試合合計のスコアは2-0に。10年ぶりのリーグ優勝がぐっと近づき、スタジアムの盛り上がりは最高潮へ。後日、当時30歳の興梠は、しみじみと回想していた。
「“あのゴール”を超えたね。キャリア最高のゴールだよ。決めた瞬間は一番気持ち良かった。いまも足に感触が残っているくらい」
“あのゴール”とは、鹿島在籍時の'09年に埼玉スタジアムでリーグ3連覇に導いた決勝弾である。
エースの脳裏に刻み込まれた一発とともに、ミシャレッズ2016の記憶はいまも消えることはない。