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群雄割拠の桜花賞、人気の盲点探し。
面白い存在はディープ産駒の……。
posted2020/04/10 07:30
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
4月8日、JRAから競馬の開催が続行出来る旨の発表があった。
前日には安倍晋三首相が「8日から効力の発生する緊急事態」を宣言。外出自粛要請や施設の使用制限が強化される方針となった。
対象地域には東京、千葉、大阪、兵庫などJRAの競馬場のある地域やその近隣の大都市が含まれており、ここまで何とか努力を重ねて開催を続けてきたJRAもさすがに開催出来なくなるのでは? という噂も囁かれた。
しかし、JRAは馬や人の東西での移動制限や、競馬前日に騎手が必ず入らなければいけない調整ルームの措置を大幅に変更(具体的には自宅やホテルなどもJRAが調整ルームとして認定)するなど、新型コロナウイルスが蔓延しないよう、一層の強化体制を敷く事により、開催の継続にこぎ着けた。
競馬関係者の協力態勢があるから。
全国各地で娯楽系のイベントが中止や延期になる中、このように競馬を続けていられる事は、もちろんJRAの努力してあり得ないのだが、同時にオーナーや調教師、騎手やマスコミを含めた関係者の協力態勢も大きく影響している。
例えば、調教師会は茨城の美浦と滋賀の栗東、東西2か所にあるトレーニングセンターへ出入り出来る人の制限をより強化するよう、呼びかけた。それに従ったオーナーは現在、トレセンには出入り出来なくなっているばかりか、自ら競馬場への入場制限も定めたと言う。
また、今回、土曜日と日曜日で、騎手が異なる競馬場へ移動する事を制限する措置が敷かれたが、ジョッキー達も当然これを受け入れた。
そんな中、職員から感染者が出てしまったJRAに対し、一部のマスコミから「まず謝罪があってしかるべき」という言葉が出たのは残念でならない。