ATP、WTAともにツアー中止に。

　その声明から程なくして、メキシコとフェニックスで開催予定だった大会の中止が決定。同時にWTAは、「今後さらなる規制が予想されるため、母国や練習拠点に戻ることを推奨する」との通達を選手に出した。

　これにより、北中米にいた非アメリカ人選手の多くは、男女とも緊急帰国。日本人選手のほとんども、日本行きの航空券購入を急いだ。

　翌12日、マイアミ・オープンは正式に中止を発表する。さらに同日、ATPは「今後6週間、全てのツアー大会は中止をする」との声明を出した。またWTAは、4週後までのツアー大会の中止を発表。

　同時にITFは、ジュニアや車椅子テニス大会も含めた、同組織が主催する全ての大会の6週間の中止を決定する。開催中だった大会も、その時点で急きょキャンセルとなった。

　果たしてツアーの再開はいつになるか？　ランキングがどうなるのか？　それらを含め、今後の見通しは不透明だ。

　急に途絶えた旅路の先は、未だ闇の中にある。