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女子フィギュアを席捲するロシア勢。
バービー人形のような13歳の新星。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byAkiko Tamura

posted2020/03/11 19:00

女子フィギュアを席捲するロシア勢。バービー人形のような13歳の新星。<Number Web> photograph by Akiko Tamura

フィギュア世界ジュニア女子、(左から)2位ダリア・ウサチェワ、1位カミラ・ワリエワ、3位アリサ・リュウ。

ジュニア女子歴代スコアを更新した。

 フリーでは冒頭の4トウループでステップアウトしたものの、次の4+2トウループをきめ、残りをノーミスで滑り切った。フリー152.38、総合227.30は、いずれもジュニア女子の世界歴代スコアを更新。十分にシニアでトップを競える得点だ。

「トウループでちょっとミスがあったけれど、基本的に今日の演技には満足しています」と通訳を通して会見で語ったワリエワ。

 4トウループは昨年の4月のはじめに練習を開始し、本人の誕生日である4月26日に初めて成功させたという。

総合2位もエテリチームの選手。

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 同じリンクの先輩たちについて聞かれると、こう答えた。

「モスクワのリンクでは、いつもアニャ(シェルバコワ)、サーシャ(トゥルソワ)、そしてアリョーナ(コストルナヤ)の滑りを見て、参考にしています。サーシャの4回転、アニャやアリョーナのスケーティングを見て、自分の滑りを比べてみたりもするんです」

 氷上では妖艶な雰囲気すら感じさせるワリエワだが、会見では時折キャッキャと声をあげて笑う無邪気な13歳の素顔を見せる。

 だが15歳になった彼女が2年後の北京オリンピックシーズンに挑むとき、さぞかし怖い選手に育っていることだろう。

 また総合2位になったダリア・ウサチェワも、同じくエテリチームの選手である。

 表情も大人びて、とても13歳とは思えない。3アクセルも4回転も持っていないものの、フリーでは1つひとつのエレメントの質が高く、多くの加点を獲得して207.74でSP3位から総合2位へ上がった。

「このシーズン終了後、3アクセルと4回転を習得したいと思っています」と会見で通訳を通して抱負を語った。

【次ページ】 対照的な練習環境のアリサ・リュウ。

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