濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
アイドルでレスラー、そして王者。
渡辺未詩の“素敵な二刀流人生”。
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2019/12/31 11:40
ベルト姿&アイドルポーズも様になっている渡辺未詩。防衛戦の後には成人式も待っている。
リハーサル後に受身を取る理由。
自分自身のためにも、アイドルファンに東京女子プロレスを広めるためにも防衛を続けたいと未詩。彼女ならではのモチベーションだ。
東京女子プロレスの大会では、アプガ(プロレス)のミニライブコーナーがある。開場前にはリハーサルもあるのだが、その際にリングで後ろ受身を大きく1回取って控室に戻るのが未詩のルーティンだ。
「試合前はストレッチも入念にしますし、1回でも多く受け身を取っておきたいんですよ。リングでの練習は他の選手もするんですけど、歌のリハーサルの時なら誰も邪魔せずに受身ができるので」
リハーサルと受身がセットなのだ。これも彼女ならでは、他のどのアイドルにもレスラーにもない発想だろう。そしてオリジナルであるということは、マット界でもアイドル界でも何より重要な要素だ。