つらいことが続いた2年。

「2年間（この大会で）表彰台にのれなくてすごく悔しい思いをしてきて、世界選手権も行けなかったし、怪我もあったりすごくつらいことが続いた2年だった。

　今年はどうしても頑張りたいと思いながら練習をしてきて、シーズンはじめから全日本に照準を合わせてきた。それが合ったということが自信にもつながりましたし、ここからだと思うんですけど、よく頑張ったなと思います」

　平昌オリンピック代表を逃した2018年、世界選手権に派遣されて銀メダルを手にして雪辱を果たした樋口だった。

　3月に行われるモントリオール世界選手権は、樋口にとって2年ぶりの挑戦となる。

　予想外の3位入賞を果たしたのは、17歳の川畑和愛だった。

　大きな幅のあるジャンプで、3ルッツ＋3トウループ、3ループなど3回転ジャンプを6度成功させて初のシニア表彰台に到達した。

宮原知子6年ぶりに表彰台逃す

　2週間前のGPファイナルで一段落したシーズン前半だが、後半に向けて四大陸選手権、世界選手権に出るための窓口となるのが、代表選考会も兼ねているこの全日本選手権。

　その意味でも、選手たちにとって他の大会とは違った緊張感が走るのだろう。

　予想外の展開もあった。過去5年間表彰台に上がり続けてきた宮原知子が、SP2位から総合4位に終わってメダルを逃したのである。

　フリー『シンドラーのリスト』では、冒頭の2アクセルをきれいにきめるもループが2回転になるなど、ミス・パーフェクトと呼ばれてきた彼女に珍しいミスが出た。11度跳んだジャンプのうち、8個が回転不足の判定という厳しい結果に。

　うまくいかなかった原因に関しては、「自分でもまだ何とも言えない。あとからまた考えたいと思います」と答えた宮原。今シーズンから、カナダのトロントでリー・バーケルコーチに指導を受けている。

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