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阪神JFの2強は好対照な別タイプ。
リアアメリアとウーマンズハート。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2019/12/07 19:00
川田将雅も早い時期からかなり高く評価していたリアアメリア。2歳女王はその一歩目に過ぎない。
2戦2勝の重賞勝ちはもう1頭いる。
と、まるで2強以外は出番がないような書き方をしてしまったが、ほかにももちろん、強い馬たちがいる。
実は、もう1頭、2戦2勝で重賞を勝った馬がいる。北村友一が乗るレシステンシア(父ダイワメジャー、栗東・松下武士厩舎)だ。こちらは芝1400mの新馬と、同距離のファンタジーステークスを勝っている。が、1400mでも行きたがるほどなので、マイルのここは距離が長いかもしれない。
それより人気になりそうなのは、デビューから藤岡佑介が騎乗しているクラヴァシュドール(父ハーツクライ、栗東・中内田充正厩舎)だ。
新馬戦はゴール前で激しい競り合いから抜け出し、前走のサウジアラビアロイヤルカップでは、牡の大将格サリオスとびっしり併せて叩き合っての2着だけに価値がある。中内田厩舎の親子丼、つまり、リアアメリアとのワンツーも十分あり得る。
ノーザンファームのGI年間17勝目もかかる。
ということで、印を。
◎リアアメリア
○ウーマンズハート
▲クラヴァシュドール
もしリアアメリアが勝てば、生産者のノーザンファームは、JRA・GI実施機会8連勝の、今年17勝目になる。
それはさておき、牝馬が強いと、競馬が盛り上がる。有馬記念にアーモンドアイが出てくるようなので、ラストランとなるリスグラシューと最初で最後の対決が実現するわけだ。
どちらもノーザンファームの生産馬なのだが、ともかく、強い馬が、力をフルに発揮するレースを見せてほしい。