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「野球の日本代表」が定着してきた。
プレミア12で感じた成熟と真剣勝負。 

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中溝康隆

中溝康隆Yasutaka Nakamizo

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photograph byYasutaka Nakamizo

posted2019/11/21 20:30

「野球の日本代表」が定着してきた。プレミア12で感じた成熟と真剣勝負。<Number Web> photograph by Yasutaka Nakamizo

観客が少ないと言われたプレミア12も、日本対韓国の決勝戦は超満員。野球の代表を取り巻く雰囲気もずいぶん変わった。

秋山の姿が、ガチさを伝えていた。

 さて、今大会の影のMVPは西武の秋山翔吾だと思う。

 今オフのメジャー移籍を表明していながら、開幕直前の強化試合で死球を受け、右足薬指を骨折。無念の代表離脱となったが、その後も球場には駆け付け、真剣な表情で観戦する姿が度々テレビに映し出された。

 あの姿はどんな煽り映像より説得力があった。あぁガチの真剣勝負なんだなと。

 すべてのエンタメに共通することだが、客を熱くさせるためには、まず演者が本気にならなければ熱は伝わらない。秋山はプレーこそできなかったが、ファンをその気にさせ、乗せた。立派な功労者である。

 もちろんプレミア12は日本戦以外の集客や、平日昼に試合開催しなければならない強引な日程、ベストメンバーが揃わない選手選考など問題は数多い。

 それでもなんだかんだ、日本野球の代表文化も時間をかけ、結果を重ね、成熟し定着しつつある。そう実感できる大会だったと思う。

 さてあの頃、はるか未来に思えた2020年の東京五輪は、もう来夏だ。野球は7月29日、福島県営あづま球場から熱男……じゃなくて熱戦が始まる。

 See you baseball freak……

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#ジョー・アデル
#秋山翔吾

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