プロ野球亭日乗BACK NUMBER
韓国を破り世界一! プレミア12で
見えた東京五輪の4番、捕手、救援陣。
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byNanae Suzuki
posted2019/11/18 12:20
MVPを獲得した、日本の4番・鈴木誠也。
東京五輪まで残された時間は半年余り。
もちろんリードや打てる捕手としての魅力も高いが、女房役として周囲を見廻しこうした細かな気遣いができている。そのことが稲葉監督をして会沢を決勝戦での先発捕手へと指名させた理由だったはずである。
五輪の捕手枠はおそらく2人。この大会を通じて3番手から一気に本命へと浮上した。会沢の捕手としての魅力を再確認できたことも、チームにとっては大きな収穫だったはずである。
東京五輪まで残された時間はあと半年余り。10年ぶりの世界一の称号を手にした侍ジャパンにとって、そこで再び金メダルをとってその称号を確たるものにするのが目標であることは言うまでもない。
「野球を通じて勇気と希望を与えられたと思う。五輪でも世界一を取れるようにしっかり準備をしていきたいと思います」
東京ドームに響いた稲葉監督の言葉である。
この大会を通しても、すでにその準備は始まっているということだ。