プレミアリーグの時間BACK NUMBER
リバプール中盤が“弱点”から強みに。
マンCを圧倒した機能性とキーマン。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2019/11/17 11:40
クロップ・リバプールの完成度を見せつけた90分間。聖地アンフィールドでグアルディオラ・シティを完膚なきまでに葬った。
ペップは敗戦後も強気の発言だが。
計2ゴールの3トップ以上に、計1ゴール1アシストの3センターの活躍で勝利したリバプールは、開幕からのリーグ戦無敗を12試合へと伸ばした。昨季と同じ連続無敗だが、昨季はホームでのマンC戦がスコアレスドローに終わっており、4ポイント多い、勝ち点34で首位を快走している。
クロップ監督は「来年の5月に首位でなければ意味がない」として、30年ぶりのリーグ優勝へはやる周囲を抑えようとしている。しかし今季終了時に悲願が達成される信憑性は一段と高まった。
一方で4位から追い上げることになったマンCのペップ・グアルディオラ監督は、「我々は2連覇中の王者に相応しい力を示した」と強気な発言をしている。
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だがそれは1失点目の直前、PKをもらえなかった判定への不満に加え、相手を崩すことも抑えることもできなかった無念が言わせたように感じられた。
試合後に残った印象は、リバプールは今季の優勝争いで「勝者」となるに相応しい中盤の力を示した、ということである。