熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
U-17ジャポンはブラジル人好み?
観衆の「オレー」とベタ褒め報道。
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byGetty Images
posted2019/10/30 20:00
オランダ戦後、チビッ子ファンと交流する畑大雅。U-17日本代表の初戦がブラジルで賞賛されているというが、慢心せずアメリカ戦に臨んでほしい。
死に物狂いの米国を撃破できるか。
次の試合は、日本時間の31日8時開始のアメリカ戦。アメリカはU-17北中米選手権で準優勝しており、ジョバンニ・レイナ(ドルトムントU-19)を中心とする攻撃陣は強力だ。グループステージ(GS)最初のセネガル戦で先制しながら4点を奪われて大敗しただけにもう後がない。死に物狂いで立ち向かってくるはずだ。
一方、日本もアメリカに負けたらオランダに快勝した価値が半減する。是が非でも勝って、GS首位突破の可能性を高めたい。同じGS突破でも、首位と2位とではラウンド・オブ16の対戦相手に天と地ほどの差が出てくるからだ。
オランダ戦同様、高い位置からプレスをかけ、中盤で田中らが相手の攻撃を食い止めて最終ラインの負担を減らす。そして、カウンターとポゼッションを織り交ぜて貪欲にゴールを狙いたい。アメリカは若月、西川、成岡らを徹底的にマークしてくることが予想されるが、その包囲網を打ち破れるかどうか。
2017年大会では、久保建英(当時FC東京U-18/現レアル・マドリー→マジョルカ)らを擁しながらベスト16止まり。史上初のベスト4以上を達成するためには、ここからが正念場だ。