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球場の動員力アップ。
~1試合平均3万人超えは歴代最高~
posted2019/10/30 07:00
text by
小川勝Masaru Ogawa
photograph by
Hideki Sugiyama
プロ野球の観客動員が、試合ごとの平均で3万929人となって、歴代でトップの数字を記録した。観客数が、概数ではなく、いわゆる実数になったのは2005年のことだったが、'05年以来の15年間で、初めて平均で3万人以上を記録したのだ。プロ野球はいま、前例がないほどの観客動員力を持っていると言ってよさそうだ。
プロ野球の観客数は、東日本大震災のあった'11年の前は、平均で2万5000人台だった。東日本大震災によって、通常の開催ができなくなって観客数は減少したが、'13年から回復してきた。下のデータにまとめたのは最近5年間だが、12球団の平均では毎年、増えてきた。'15年には2万8248人だったのが、'16年に2万9116人、'17年に2万9300人、'18年に2万9779人と増えて、'19年に3万929人となったのだ。日本のプロ野球は、すべてのゲームを本拠地球場で開催しているわけではなく、収容人員が3万人以下の地方球場で開催されているゲームがあることを考えると、平均で3万929人というのは、相当に価値のある数字だ。