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第1回わんぱく女子相撲、開催。
国技館の土俵には上がれずとも。
~初の全国大会は、五輪への一歩~
posted2019/09/29 08:00
text by
佐藤祥子Shoko Sato
photograph by
KYODO
8月25日、記念すべき第1回「わんぱく相撲女子全国大会」が、東京・葛飾区の奥戸総合スポーツセンターで開催された。180カ所で行われた地方予選を勝ち抜いた、4、5、6年生のわんぱく女子約180名が、満を持して集結した。日本全国でまわしを締め、相撲を取る女子小学生の数は、約9000名にのぼるという(ちなみに男子は3万5000名)。男子による全国大会は今年で35回を迎え、毎年、両国国技館で催されているが、今年度は東京五輪に向けて改修中であり、墨田区総合体育館での開催となっていた。
実は「わんぱく相撲全国大会」の地方予選は男女混合でもある。しかし、全国大会の開かれる国技館の土俵は「女人禁制」であることから、地方予選で女子が優勝しても優勝次点の男子が出場資格を得るのだ。「涙を飲む女子にも、全国大会の開催を」との声が保護者や関係者から上がって久しく、わんぱく相撲全国大会を日本相撲協会と共催する「東京青年会議所」が、このたび女子だけの全国大会を開催する運びとなったのだ。