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引退・嘉風の言葉で考えた
埼玉栄の師弟愛と相撲の本質。

posted2019/10/28 07:30

 
引退・嘉風の言葉で考えた埼玉栄の師弟愛と相撲の本質。<Number Web> photograph by KYODO

7月場所を前に、母校・埼玉栄高校から化粧まわしを贈られた2代目・琴ノ若と、同校相撲部の山田道紀監督。

text by

佐藤祥子

佐藤祥子Shoko Sato

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KYODO

 11月の九州場所から新十両として土俵に上がるのが、元横綱朝青龍の甥っ子である豊昇龍と、琴手計改め琴勝峰。豊昇龍は日体大柏高校の相撲部出身で、琴勝峰は、言わずと知れた名門・埼玉栄高校出身だ。

 現在の相撲界では、その埼玉栄出身の関取は一大勢力だ。十両、幕内の土俵入りでは高校から卒業生に贈られた、校章入りの鮮やかなオレンジ色の化粧まわしが際立っている。

 新十両の琴勝峰のほかに、出身関取は豪栄道、貴景勝、妙義龍、北勝富士、大栄翔、剣翔、矢後、英乃海、翔猿、琴ノ若、明瀬山。幕下以下にも大鵬の孫の納谷、塚原、高校横綱だった序二段の北の若などがおり、いずれも次代を担うホープとして注目されている。

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