球道雑記BACK NUMBER
ロッテ福浦和也、引退挨拶全文――。
千葉の顔となった男の貪欲な26年間。
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byKyodo News
posted2019/09/26 12:00
26年間の現役生活を終えたロッテ福浦和也。ドラフト7位、背番号70から這い上がった男にふさわしいフィナーレだった。
引退挨拶全文――。
以下のコメントは福浦がセレモニーで話した引退挨拶の全文である。
「まず初めにこのようなセレモニーを用意していただいた千葉ロッテマリーンズ球団関係者の皆様、スタッフの皆様、そして井口監督、コーチ、選手、裏方さん、千葉ロッテマリーンズのファンの皆様、日本ハムファイターズ球団関係者の皆様、そして日本ハムファイターズのファンの皆様、本当に心から感謝申し上げます。ありがとうございます。千葉ロッテマリーンズに入団し、26年経ちました。本当に自分の力ではここまで出来ませんでした。今日までご指導いただきました井口監督、今岡(二軍)監督、コーチ、共に戦った選手、そしてこれまでご指導いただきました歴代の監督、コーチ、先輩方、同期、後輩たち、沢山の人に出会い、沢山のことを学び、沢山の経験をさせていただき、自分はいままで成長することが出来ました。本当にありがとうございました。そして一、二軍マネージャー、広報、スタッフの皆様、沢山のサポートをしていただきました。一、二軍用具担当、裏方さん、沢山のサポートをしていただき、練習のサポートもしていただきました。そして一、二軍のトレーナーの先生方、毎日体のサポートをしていただきました。本当に皆様の支えがあり、ここまでやって来れた野球人生でした。本当にありがとうございます。
そして千葉ロッテマリーンズのファンの皆様、いつも温かいご声援本当にありがとうございました。ファンの声援が力となり、勇気をもらい、そして今日まで僕の体を動かしてもらいました。本当にありがとうございます。そして小学校1年から野球を始め、好きな野球を続けさせていただき、今日まで野球が出来る丈夫な体に育てていただいた両親にこの場を借りて、挨拶させてください。お父さん、天国で見守ってくれたお母さん、本当にありがとうございました。そして26年間、ずっと傍で支えてくれた妻、いつもどんなときでも明るく応援してくれた子供達、本当に感謝しています。ありがとう!
最後になりますが自分の叶えられなかったリーグ優勝、そして井口監督の胴上げ、ここにいる一軍選手、そして二軍で必死に頑張っている選手達が必ず叶えてくれると思います。そのためにもファンの皆様、これからも熱いご声援をよろしくお願いします。本当に今日沢山の人に見送っていただき、幸せな野球人生でした。本当にありがとうございます。ファンの皆様、26年間本当にありがとうございました」
その表情はどこか「やり切った」という充足感で満ちているようでもあった。
次世代に想いを託し、今後は指導者として第二の野球人生を歩む――。