移籍市場に異変が！　イタリアの
片田舎に大物外国人が来る訳は？

　カルチョ・メルカート（移籍市場）に異変が起きている。

　この夏、ユベントスはアヤックスの主将だった超大型新人DFデリフトを、インテルはクラブ史上最高額でFWルカクを獲得した。ただし、彼らのようなビッグクラブが大きな商いをするのはある意味では当然。先行される噂や報道もかなりの量になるため、強いて言えば驚きは少ない。

　しかし、プロビンチャーレ（地方クラブ）のジェノアが昨季CLベスト4のアヤックスからプレーメーカーを引き抜いた、となると話は違ってくる。

　あわや降格の大ピンチを昨季最終節で何とか凌いだようなクラブに、レアル・マドリーとユベントスを圧倒したオランダ王者からMFシェーネが入団したのである。

　あなたが熱心なジェノアーノ（ジェノア・ファン）なら、居ても立ってもいられないはずだ。

数百人のファンが空港に集まって応援チャントを。

　今月6日、シェーネと妻はコロンブスの名を冠したジェノバの空港に降り立った。到着ロビーに出た途端、クラブフラッグを振り回しながら応援チャントを歌い上げる数百人のファンが彼らを熱烈に歓迎した。ジェノアーノたちは到着の3時間も前から空港に集まり、シェーネを喜ばせようとチャントの練習を重ねていた。

「こんなにたくさんの人が自分のために集まってくれたなんて、信じられないよ。ここ（ジェノア）に来ることは心で決めた。自分が来たことで、みんなが誇りに思えるようなシーズンにしたい」

　歓待ぶりに目を丸くしたシェーネは、プレゼントされたマフラーを巻いてファンの前で誓った。

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